免疫力
新型肺炎コロナウイルスの脅威で不安を煽られている日々が続いております。
マスク不足に、人込みを避け、学校は休校。
いつ収束するか分からないことで不安に感じます。
コロナウイルスうんぬんだけでなくとも、抵抗力をあげることが重要な対策ではないでしょうか?
抵抗力をあげるとは?免疫力をあげるとは?
免疫は外の侵入者から体を守る防御システム。
免疫力をあげるというより免疫を働きやすい状態にしておくということです。
免疫力をあげる方法
①体温をあげる
身体の代謝をあげて体を冷えないようにしましょう。免疫細胞も新陳代謝により入れ替わりを行います。血液循環をよくすることで細菌やウイルスの侵入をパトロールするの早さをあげることになり対処が早く打てるわけです。サイトカインという免疫細胞が出すたんぱく質がリンパ球などを出動させるサインになります。サイトカインを動かすのも血流です。体温が低いと免疫の活性が起こりにくくなります。
ゆっくりお風呂に入り体を温めたり、適度な運動で汗をかくのは良いと思います。
②腸内細菌を整える
乳酸菌が免疫力をあげるというのは耳にしたことがあると思います。善玉菌と悪玉菌のバランスを整えることで腸内の免疫系が働きやすい状況を作ると言われています。
プロバイオティクス(体に有益をもたらす微生物)は乳酸菌が代表的なものですが、プロバイオティクスが免疫系に作用することも注目されています。抗感染作用、抗アレルギー作用が確認させています。腸管免疫細胞のみではなく、胸腺や脾臓といったリンパ節からのサイトカインも上昇した実験結果もでているようで、全身の免疫活性につながるようです。
ヨーグルトや乳酸菌飲料、サプリメントなどで摂取し腸内環境を整えるのもいいでしょう。
③自律神経を安定させてる
自律神経は無意識で体の調整をする神経で、自律神経も消化管・骨髓・リンパ節・胸腺・脾臓にも分布し血流調整し免疫反応に関与している。自律神経の交感神経は興奮すると白血球のなかの顆粒球を(好中球・好酸球・好塩基球)活性させます。しかしNK細胞・リンパ球・マクロファージといった他の細胞の活性を低下させます。
副交感神経が興奮するとリンパ球の活性を促します。特にウイルスの場合はリンパ球が主に働き、細菌の場合は顆粒球が働きます。
ストレスがかかると交感神経が優位になりやすく、リンパ球の働きを鈍らせウイルス対応が弱くなります。睡眠をしっかり取ったり於、腹式呼吸を意識することで自律神経は安定します。
過度な緊張で力が抜けない場合こそ鍼灸なども必要かもしれませんね。
鍼灸の治療のなかで
腹診をするうえでお腹の冷えや張りがない(腹筋の緊張がない)方は
よく中脘(ちゅうかん)、天枢(てんすう)というツボに鍼を置いてお腹の上にホットパックを置いて温め、お腹の動きをよくする処置をします。
腸管の動きをよくし、内臓を動かす迷走神経(副交感神経)を刺激できるのでこれだけでも免疫力をあげる効果があるかもしれません。
2020.3/2 Sun.