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頭痛

頭痛

頭部に感じる痛みや不快感のこと。頭痛といっても原因は様々で痛み方や随伴症状も、異なっています。

日本人の3~4人に1人が「頭痛持ち」という統計もあり、ある意味身近な症状とも言えます。

 

頭痛の分類

一次性頭痛(基礎疾患がない頭痛)

緊張性頭痛

最も多いタイプの頭痛で、頭の両側や全体に起こるズーンとした重く感じる痛みが特徴です。

また毎日のように続くことがほとんどで、特に午後から夕方に増す傾向があります。

首肩の運動など身体を動かすことで楽になる事があります。

片頭痛

偏頭痛とも書き、文字通り頭の片側に起こる頭痛のことです。

特徴として拍動痛(ズキズキと脈打つ)・前兆がある・光や音などに敏感になり吐気があるなどです。

群発性頭痛

 片頭痛と同じく痛みは片側で起こりますが、目の奥を中心にした激痛が数日間続き、それが年に数回繰り返し起こる(群発期)という特徴があります。群発期では飲酒・喫煙・飛行機に乗るなどで頭痛発作を引き起こします。

 

二次性頭痛(原因疾患があるもの)

原因疾患の治療が優先ですが、まずは受診が優先となるケースです。

・外傷によるもの(頭部外傷、むちうち損傷など)

・頭頸部血管障害によるもの(脳梗塞または一過性脳虚血発作、脳内出血またはくも膜下出血など)

・非血管性頭蓋内疾患によるもの(頭蓋内圧亢進、低髄圧、てんかん発作など)

・物質またはその離脱によるもの

(急性の物質使用、薬物乱用、カフェイン・オピヨイド・エストロゲンなどの離脱)

・感染によるもの(細菌性、ウイルス性、髄膜炎、脳炎など)

・ホメオスターシスの障害によるもの(低酸素血症、人工透析、高血圧、甲状腺機能低下症、絶食など)

・顔面・頭蓋骨の構成組織障害によるもの(急性緑内障、屈折異常、斜視、急性副鼻腔炎、う歯、顎関節症)

・精神疾患によるもの(身体化障害、大うつ病性障害、パニック障害、全般性不安障害)

 

注意が必要な頭痛

頭の痛みかたが以下の症状のような場合、早急に病院での診察を受けて下さい。

1.今までに経験したことのない痛みかた

2.突然発症してすぐにピークに達する

3.最近1カ月の間にどんどんひどくなる

4.明け方に頭痛で目が覚める

5.神経・精神症状(麻痺、視覚異常、失認、人格の変化)を伴う

6.高熱を伴う

7.力んだり頭を振ったりすると悪化する

8.高齢者で初発

 

マッサージ

①診察

上に挙げたような、急を要する・病院での処置を要する危険な頭痛でないかをまず判断し、

鍼灸マッサージを適応としない頭痛は治療を行わず病院へ受診して頂きます。

主な治療対象は「片頭痛」「緊張性頭痛」です。

緊張性頭痛の場合は後頭部またはコメカミに凝りや筋肉の張りが確認できます。

凝りを押して痛いのか、痛みが増減などがポイントです。

コメカミの筋肉である側頭筋はアゴに着いてきます。アゴの関節の歪みやアゴの筋肉の緊張に左右差がでてる場合もあります。

後頭下筋は首と頭の境にある筋肉で目の疲れによる凝りが出やすいことや、不良姿勢による疲労が溜まりやすい部位になります。

デスクワークでは背中が丸まってくると頭が前傾し、アゴが上がり、首と頭の境を圧迫します。

後頭下筋は長時間の圧迫により硬くなり凝ってきます。すぐそばには頭への血管が通っているために頭部への血流が悪くなってしまい、血管性の頭痛(片頭痛)にもつながります。

②治療

多くの場合、頭痛は血管の拡張によって痛みが起きているので首肩の筋緊張をやわらげ集まり過ぎた血流を下へ誘うようにマッサージをします。同時に、より深いところの凝りや姿勢を悪くしている背中や頸椎の筋肉をゆるめることで血液が下に流れやすい状態を作ります。

 

鍼灸治療

片頭痛は血管運動を調整する自律神経に対するアプローチとなります。頭痛以外の症状が出ている

こともあり、諸症状の緩和も目的に行います。(ex 睡眠障害、胃腸症状、眼精疲労など)

自律神経に変調を来している場合、「冷えのぼせ」と言われる状態になっていて、頭に熱がこもりボーっとして同時に足は冷えてしまう。

そういった人はお腹などをホットパックで温めます。上部に集まった熱を下げることで痛みの軽減につながります。

 

よく使うツボ

頭にあるツボ:天柱、風池、完骨、角孫、百会、頭維など

肩にあるツボ:肩井など

手にあるツボ:合谷、曲池など

 

症例

30代 女性

主訴:片頭痛

経過:20年来の頭痛もち。頭痛薬を常時もっている。脳外科で診察してもらうも異常なし。片頭痛でも左右交互に出て、ズキズキとした拍動痛。頻度は週に1~2回。

来院当初は週1回の治療で3ヵ月治療して頻度が下がった。現在は2~3週間間隔で治療中。出現頻度は生理前にのみになったため、生理前症候群(PMS)の治療として継続中。