鍼灸とは?鍼灸の解説ページ
【THE解説】 鍼灸とは?
鍼灸の歴史
鍼灸の発祥は中国。紀元前から鍼灸があったとされており、2000年以上前には治療方法として存在していた。後漢(~A.D.3世紀)の時代には現在でも使われている中国最古の医学書「黄帝内経」があり、いわゆる鍼灸の医学体系ができていたのです。
日本の歴史においても古くに遡り、遣隋使や遣唐使が資料や技術を受け、広まったとされている。
江戸時代には様々な著書が出され、現在にも文献は多く残っている。特にこの時代に杉山和一(1610–1694)が管針法を発明し日本独自の鍼灸スタイルとして現在も続いている。
明治から大正にかけては西洋医学の導入により漢方医学や鍼灸を排除の流れをたどった。
鍼灸には医学的根拠なしということから大正時代には鍼灸の科学化を図った著書が増えた。
昭和初期には鍼灸の復興を提唱した柳谷素霊により、岡部素道、井上恵理、本間祥白、福島弘道などにより鍼灸体系を作った。それが現在日本のスタンダードといっていい「経絡治療」となります。
当院も経絡治療が鍼灸治療のベースになっております。
鍼灸の治療対象
WHO(世界保健機関)において鍼灸療法の適応とされた疾患
- 神経系疾患
- ◎神経痛・神経麻痺・痙攣・脳卒中後遺症・自律神経失調症・頭痛・めまい・不眠・神経症・ノイローゼ・ヒステリー
- 運動器系疾患
- 関節炎・◎リウマチ・◎頚肩腕症候群・◎頚椎捻挫後遺症・◎五十肩・腱鞘炎・◎腰痛・外傷の後遺症(骨折、打撲、むちうち、捻挫)
- 循環器系疾患
- 心臓神経症・動脈硬化症・高血圧低血圧症・動悸・息切れ
- 呼吸器系疾患
- 気管支炎・喘息・風邪および予防
- 消化器系疾患
- 胃腸病(胃炎、消化不良、胃下垂、胃酸過多、下痢、便秘)・胆嚢炎・肝機能障害・肝炎・胃十二指腸潰瘍・痔疾
- 代謝内分泌系疾患
- バセドウ氏病・糖尿病・痛風・脚気・貧血
- 生殖、泌尿器系疾患
- 膀胱炎・尿道炎・性機能障害・尿閉・腎炎・前立腺肥大・陰萎
- 婦人科系疾患
- 更年期障害・乳腺炎・白帯下・生理痛・月経不順・冷え性・血の道・不妊
- 耳鼻咽喉科系疾患
- 中耳炎・耳鳴・難聴・メニエル氏病・鼻出血・鼻炎・ちくのう・咽喉頭炎・へんとう炎
- 眼科系疾患
- 眼精疲労・仮性近視・結膜炎・疲れ目・かすみ目・ものもらい
- 小児科疾患
- 小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善
- 小児神経症(夜泣き、かんむし、夜驚、消化不良、偏食、食欲不振、不眠)・小児喘息・アレルギー性湿疹・耳下腺炎・夜尿症・虚弱体質の改善
鍼灸の効果
上記にあるように様々な病気に効果のあるのですが、明確にここに鍼を刺すことで体のなかでこうなって、あーなってという説明がつきません。
薬と違って、何錠何日分飲めば治るという決まりもないです。
ただ色々な病気に効果があるという視点からみても、体を健康な状態に戻すという効果はあるはずです。
科学的に判っている鍼灸の効果
●生体機能調整作用(神経の興奮・鎮静)
●血行促進作用
●鎮痛作用
●免疫活性化作用
●消炎作用
鍼って??
鍼治療とは
金属である鍼を接触または刺すことで、体に刺激を与えて治癒反応をおこす治療法です。
なんで痛くないの??
鍼は痛くない
よく鍼って痛そうと言われますが、
「痛くない」です。痛くない秘密は・・・
①鍼は細い
よく使用する鍼は1番鍼’(数が小さいほど細い)で0.16mm、髪の毛と同じ細さです。
注射針は痛くないと言われている糖尿病用の針でも0.3mm、採血用の針だと0.9mmあります。鍼の太さの2倍~6倍あり、いかに鍼は細いか分かると思います。細い鍼を使う事で傷つく細胞が極端に少なくなるので痛くありません。
③日本発祥の管鍼法
鍼をさす時に管(くだ)を使う方法です。
管を使う事で鍼が体に対してまっすぐに刺さるようにアシストされるので痛みにくくなりました。
江戸時代の日本人が考えた方法で今では日本以外でも鍼灸治療をするところで使われています。
④鍼は浅く刺す
深く刺すやり方もありますが、まず全ての治療の始めに使うのは浅い鍼です。
浅い鍼は1mm以下の極々浅い鍼で、皮ふの自律神経を刺激して主に体調を整えるために使います。神経を落ちつけてリラックスさせることで痛みの症状を和らげます。
お灸って??
灸治療とは
お灸はヨモギの葉を乾燥し、精製したものを艾(モグサ)と呼びます。
艾を皮ふの上で燃焼させる温熱療法です。ヨモギは燃える温度・速度が人体に適していることから使われています。
お灸と鍼の違いは?
お灸は鍼より深い刺激。
お灸は温熱療法なので、まず局部を温める作用があり、血流をよくします。
冷えている範囲をお灸を据えることで、血管を拡げ血流を誘導する作用があります。
また鍼は深く刺せば深い筋肉を刺激できますが、お灸の種類によっては、さらに深い刺激となり、筋肉より深部にある骨や関節まで熱が到達します。(※図3)
ツボによって鍼とお灸を使い分けたり、体の状態に応じて使い分けをします。