不妊症

不妊症は現在日本でも悩まれている方が多く、不妊治療を受けている方が増加しています。

一般的に「不妊症」と言われるものの多くは原因不明と言われていますが、 普段の生活習慣や冷え症などの体質等で妊娠に至らないケースが多いように思います。

それら原因不明不妊症はおおいに鍼灸治療による改善が見込めますが病院で診察を受けて、器質的に問題が発見された場合はそちらの治療と並行することが大切です。鍼灸治療には個人差もあります。すべての患者様へ良い結果になるとは言えません。

しかし少しでも可能性をあげれるようご協力させて頂きます。

 

このような方は鍼灸治療をオススメします

 ・病院で治療を受けていて、体調や体質を変えたい

 ・採卵が続き、卵巣が疲れている

 ・病院での治療を一時休んでいる

 ・二人目のお子さんがなかなか授からない

 ・自然妊娠を望んでいる

 

なぜ鍼灸が不妊に効くのか?

 鍼灸の効果には不妊症に対して以下が考えられます。

①子宮および骨盤内に血流を送る

子宮内膜厚くする、質をよくする・着床率の向上など

月経や生殖機能においてホルモンが関与しますが、ホルモンは血液よって子宮などに運ばれます。またこの血流が悪いとことで、子宮や卵巣の支持組織が硬くなり、ねじれを起こし機能低下につながることもあります。

まずはお腹から良い環境づくりが必要なのです。

②自律神経系の調整

=生殖機能の活性・ホルモンバランスの改善・生理痛等の不定愁訴の改善

ホルモンの分泌には自律神経が関与しています。自律神経の中枢である脳の視床下部は

下垂体からの性腺刺激ホルモン(LH・FSH)を放出調整を行うために、自律神経の調整はホルモンの分泌を促すのに影響を与えます。

また自律神経の交感神経は血管運動(縮めたり緩めたり)を統括するために上記の血流にも関連します。

また以下のような状態の改善されることがみられます。

卵巣の機能向上による卵子の質が上がる・排卵促進・黄体機能不全の改善など

 

鍼灸治療

東洋医学からみた不妊症とは

 妊娠も東洋医学では五臓の働きが関与し、主に肝・腎です。

肝は血の分配を調節する臓器と言われ、血が少ない状態は肝が弱い状態とし、肝の血を補う

治療があります。肝は生殖器に血を送る働きも成しています。

腎は生殖を主り、精力を蔵しているため、男女とも腎が強くないと妊娠しにくいこともあります。

体質をつのタイプに分かれます。

①肝血虚  ②お血  ③腎陽虚

不妊を古典より抜粋して

  「母血その精を養うに足らざるときは、則ち胎児を致すことあたわず・・・・」(病因指南より)

と古書ではあり、血が子を養うが、不足していると子はできませんと書いてあります。

肝は蔵血の作用により血液をストックし、全身に分配する働きがありますが、

血が足りない状態を肝血虚 かんけっきょ(血の不足状態)といい。

また血の不足に冷えを伴う方が多くみられます。お腹や腰、骨盤への灸も併せて行います。

血の流れが悪い場合は血の滞りがあり、お血(おけつ)が溜ってる状態をいい、お腹の主に下腹部のしこりが現れやすいです。

原因とすれば流産経験がある方が多いです。ストレスを感じやすい方にも出やすいですし、交通事故の既往も要因となります。

冷えも生じるため流れを良くしないといけません。

治療は腹部への灸頭針(刺した鍼の上にお灸を乗せる手法)を用いたり、少し熱めのお灸をして悪い血の滞りをとるように行います。

 

「母血を以てその胎児致すといえど、下焦の陽気をもって温養するあらずんば、生胎をいたわず」 (病因指南より)

とあり、血があっても下半身が冷えていれば養うことができませんという意味です。

これは身体の温める作用(陽気)の低下で、生殖器に関連する腎の陽気不足を診て身体を温まりやすいように陽気(温かい気)を巡るようにツボに鍼灸を行います。

このタイプは黄体機能不全の方や、生理周期がバラバラの方に多くみられます。

当院はお灸の販売も行っております。自己ケア、治療効果の促進にもなります。

上記のようにお体の状態に応じて治療を行います。

体調を整えていくには多少時間やご自身での努力も必要になりますが、希望をもって妊娠しやすい体作りの一環に治療を入れていくことがいいでしょう。

受診時にもご説明しますが、自分自身での体作りも大切です。

 

最後に不妊治療は忍耐が必要となります。体調がよくてもなかなか結果が伴わないこともあります。ストレスが溜まらないような治療のすすめ方を考えないといけません。

結果ももちろん大事です。少しでも確率があがるように手助けになればと願っております。

受精卵が着床し妊娠した後も、順調に育たず流産してしまう「不育症」というものがあります。

原因の多くはホルモンバランスの異常、免疫異常などがあげられます。

妊娠したらそれで終わりではありません。無事に出産できて一段落となります。

医療機関と併用しいただき、違う観点からサポートさせて頂きます。

そのために鍼灸治療が少しでもお役に立てれば幸いです。

参考資料として

西洋医学の視点からみた不妊となる原因を載せてあります。

 

1.子宮に問題のある場合

子宮内膜症

  本来子宮の内側のみにできる子宮内膜が、それ以外(卵巣や骨盤内など)に出来てしまう状態

  ホルモン周期(生理周期)に合わせて増殖・剥離(出血)が起こります。

  出血した血液が溜まって固まりを作り月経困難症の原因となる(卵巣ではチョコレート嚢胞

  子宮筋層の中に出来たものは子宮腺筋症) 通常は生理の時に体外に出るはずのものが

  外に出されず溜まってしまうので、月経痛が年月の経過で増悪するのが特徴。

  20~70%の割合で不妊症を合併します。

   検査法:超音波検査・腹腔鏡検査 

   治療法:待機療法・薬物療法・外科療法(腹腔鏡下手術など)

 

子宮筋腫

  子宮に出来る良性の腫瘍。30歳以上の女性の20~30%にあると言われる頻度の高い病気。

  (近年は10代20代にも広がりつつあります)できる場所によって三種類に分けられ、

  無症状の場合もありますが大きくなるにつれ月経異常・不正出血・便秘・腰痛・不妊

  流産の原因となります。

  女性ホルモンのエストロゲンが大きく関わっていますが、筋腫ができる原因は不明です。

漿膜下筋腫:子宮を包む漿膜(腹膜)に出来る筋腫で子宮の外で大きくなるので多くは無症状

筋層内筋腫:子宮筋の中に出来る最も多いタイプの筋腫。小さい内は無症状で複数個でき易い

粘膜下筋腫:子宮の粘膜(内膜)に出来る筋腫。子宮内部に育つので小さくても強い症状がでる

   検査法:MRI検査

   治療法:保存療法(定期健診で様子見)・筋腫核手術(腹腔鏡など)

      子宮動脈塞栓術(カテーテルで血管を塞ぐ)

 

子宮奇形 

  生まれつき子宮の形に異常があるもの。生理痛や不妊・不育症の原因にもなりますが

  特別問題が起きないことの方が多いです。治療する場合、子宮形成手術となります。

  症状(不妊)と因果関係がない場合もあるので、担当医とよく相談して下さい。

 

 

2.頸管の異常

頸管粘液の減少

 頸管粘液は子宮頸部から分泌される酸性の粘液。ホルモンバランスによって状態が変化します

 排卵前は水っぽく薄い粘液になり、精子の運動を助けます。頸管粘液の減少は精子の通過を

 妨げてしまい、受精しにくくなります。また、酸性度が強くなって精子が破壊されることも。

  検査:頸管粘液検査(排卵前に行う)・性交後試験(フーナーテスト)

  治療:エストロゲン製剤の投与(量を増やす)・中和液による膣洗浄(酸性の場合)・人工授精

 

抗精子抗体

 頸管粘液や子宮・卵管に稀に現れる抗体で、精子を破壊したり運動を阻害することで不妊に。

 特に自覚症状はなく、精子に問題がないのにフ―ナーテストで結果が悪い場合に疑われます。

 アレルギー体質の人ほどリスクが高いと言われますが、はっきりしたことは分かっていません

 また、抗体の強さ(抗体価)は変動しやすく、自然妊娠が全くできないわけではないようです。

   検査:血液検査

   治療:重度の抗精子抗体では受精が困難になるので、IVF-ET(体外受精)が多く行われます

 

3.卵管の障害

 ○卵管閉塞

  排卵された卵子の通り道である卵管が一部又はすべてふさがった状態です。

  すべてふさがっていれば精子と卵子は出会わず受精できず、詰まりが一部の場合

  受精が行われても卵管内で着床しやすく、子宮外妊娠となってしまいます。

  詰まる原因としては子宮内膜症、虫垂炎やクラミジアなどの感染による炎症で、

  卵管の中や外で癒着(臓器や組織どうしがくっついてしまう現象)が起こるためです。

  先端の卵管采での癒着は卵管水腫と呼ばれ、水が溜まって卵管がソーセージ状に腫れます

   検査:卵管造影検査・腹腔鏡検査(この二つはそのまま治療にもなります)

   治療:体外受精

 

4.卵巣の障害

卵巣過剰刺激症候群(OHSS)

 hCG製剤とhMG製剤を組み合わせたゴナドトロピン療法を行った場合に起こりやすいです

 強い刺激に卵巣が過剰に反応し、卵胞の異常な成長が起こり卵巣が腫大します。

 卵巣の機能の活発な若年層に発生しやすく、膨れ上がった卵巣から水分が漏れてお腹の張りや

 腎機能障害(尿量の減少による)、血栓症などが起こります。

 検査:血液検査・超音波検査

 治療:入院による安静と投薬など適切な処置を行えば長くても3カ月程で退院できるそうです

 

卵巣機能不全

 卵巣にはは「卵子を育て排卵する機能」と「ホルモン(エストロゲン・プロゲステロン)を分泌する機能」とがあります。

 エストロゲンは卵胞の成熟・排卵促進・子宮内膜の増殖に関係し
 プロゲステロンは子宮内膜を厚くする作用と妊娠の維持作用(卵胞発育の抑制)があり
 これらの機能低下(分泌低下)が起こると月経不順や不正出血、無月経(無排卵)となります。
 原因としては急激なダイエットや肥満、精神的ストレス、内分泌疾患(甲状腺機能異常など)

 また、別の病気で薬(精神安定剤や胃薬・血圧の薬など)を飲んでいて高プロラクチン血症に

 なり卵巣機能不全となる場合もあります。

  検査:基礎体温測定・血中(尿中)ホルモン検査・LH-RH負荷試験

  治療:クロミフェンの服用でホルモンを補充できますが、原因を取り除くことが

     第一の治療となるので医師とよく相談して下さい

 

黄体化未破裂卵胞(LUF)

 卵胞が破裂(排卵)せずに黄体化し、卵巣が40~50㎜の大きさに増大します(通常15~20㎜)

 基礎体温は通常の二相性のままで異常はでませんが、排卵されないので不妊となります。

 内膜症や黄体機能不全などが原因と言われますが、はっきりとした原因はよく判っていません

 健康な人の自然周期でもしばしば起こり、反復性がないか経過を観察することが多いそうです

  検査:超音波検査

  治療:排卵誘発剤による排卵促進・体外受精

 

多嚢胞性卵巣症候群(PCOS)

 排卵が行えず卵巣の中に卵胞がいくつも溜まってしまい月経異常や不妊症となってしまう状態

 何らかの理由で卵巣の表面が厚く又は硬くなり排卵ができないことが原因と考えられています

 また日本人ではあまり多くありませんが肥満によるホルモンバランスの変化も原因となえます

  検査:血液・超音波検査(多数の成熟した卵胞が数珠の様に見えるネックレスサインが特徴

  治療:排卵誘発剤による排卵促進(OHSSのリスクが高くなります)・腹腔鏡手術(ラパロ)

   

5.感染症

 ○クラミジア感染

 STD(性行為感染症)で最も多いのがクラミジア感染症です。

 咽頭(ノド)や男性の尿道、女性の膣内などの粘膜に感染し、性交やキスなどで感染します。

 男性では透明な膿、女性ではおりものの増加が起こることがありますが、

 その多く(特に女性)は無症状です。

 放っておくと精巣上体炎や子宮内膜炎・卵管炎などの炎症が起こり不妊となります。

  検査:血液検査・尿検査(男性の場合)・頸管粘液採取(女性の場合)

  治療:抗生物質、抗菌剤の服用

     (症状が無くなっても菌が全滅したとは限りません、医師の処方に従って下さい)

6.ホルモンの異常

 ○黄体機能不全

 排卵した後の卵胞は黄体という組織に変わり黄体ホルモンを分泌します。黄体ホルモンは

 子宮内膜を妊娠に適した状態で保つ働きをします。それが機能不全に陥ると頻発月経や

 不正出血、着床困難が起こります。

 基礎体温の特徴として高温期10日以内・低温期と高温期の差0.3℃未満・高温期の途中で

 低温に落ちるといった事が起こります。

 黄体・脳下垂体のホルモン分泌が少ない、または黄体ホルモンに子宮内膜が反応しにくい

 などが原因と考えられます。

  検査:基礎体温測定・血液検査

  治療:ホルモン剤、hCG製剤による黄体期(高温期)の維持

 

○高プロラクチン血症

 プロラクチンとは脳の下垂体前葉と言うところから出るホルモンで、乳腺の発達・乳汁の分泌

 妊娠の維持などの作用があります。

 授乳期間中はプロラクチンの血中濃度が高くなり、排卵が抑制されます。

 この作用によって授乳期は妊娠できないようになっています。

 授乳期間以外に何らかの理由でプロラクチンが多く分泌された状態が高プロラクチン血症です

 高プロラクチン血症の原因の大多数は原因不明です。

 流産・中絶後や薬剤によって起こることもありますが、妊娠の経験がないのに乳汁が

 分泌されたり視野障害(外側の見える範囲が少なくなる)がある場合には

 脳腫瘍(プロラクチノ―マ)の可能性があるので注意が必要です。

  検査:血液検査・頭部MRI

  治療:薬物治療(脳腫瘍の場合もまずは薬物治療をします)・手術(腫瘍が大きい場合)

 

7.男性不妊 

不妊症の原因は大まかに言えば、女性のみに問題のある場合が40%、男性のみに問題のある

場合が40%、男女共に問題がある場合が20%と言われています。おおよそ半々ですね。

男性の不妊原因の9割程は精子の問題で、検査は非常に容易です(ほとんどの場合採取するだけ)

女性が沢山のお金と時間をかけて検査・治療を行ったのに、実は男性側にも問題が…

などという事の無いように、はじめから夫婦で一緒に受診することをお勧めします。

乏精子・無精子症

 1ml中の精子の濃度が2000万(匹)以下のものを乏精子症。精液中に精子が見られないものを

 無精子症と言います精子を作る機能は問題が無く、通路に問題がある閉鎖性と

 そもそも作る機能に異常がある非閉鎖性とがあります

 閉鎖性無精子症

  ・精路通過障害

   精子の通路(精管)が生まれつき狭い、あるいは欠けている場合が多いです。

   また、下腹部の手術や怪我、炎症によって起こることもあります。

   炎症や狭くなっている場合は手術や投薬が行われることもありますが、造精機能が

   低下していることが多く、その場合精巣から直接精子を取り出し体外受精や

   顕微授精が行われます。

  ・逆行性射精

   精液が膀胱に逆流してしまう状態。膀胱から精液を採取したり薬物治療が行われます

 非閉鎖性無精子症

  ・造精機能障害

   精子を作る機能が低下、或いは全く失われた状態。男性不妊の原因の90%に当たります

   この障害のほとんどは原因のわからない「特発性造精機能障害」と分類されます。

   その他に考えられる原因としては停留精巣(睾丸が陰嚢に下がらずお腹の中に留まる)や

   流行性耳下腺炎(おたふく風邪)などで精巣の温度が高くなり精子の死滅、機能の低下を

   起こす場合。クラインフェルター症候群や抗ガン剤や放射線被曝、環境ホルモンの

   関与も原因として考えられます。

   少量でも精巣上体・精巣内に精子または精子細胞がある場合は体外受精(顕微授精)が

   可能ですが、ひとつも見つからない場合には実子以外の道を探すことになります。

精子奇形

 健康な人でも精子の奇形はあります。しかしその割合が高いと奇形精子は受精できないため

 に不妊となります。

 正常な精子が15%未満のものを奇形精子症といいます。

 奇形精子は受精できないために不妊症になります胎児の奇形とは無関係です

精子無力症

  運動している精子が50%未満、素早く直進する精子(旋回したりするのもありますが

  正常は直進のみ)が25%未満のものを精子無力症と言います。

  原因究明が困難で、検査毎で数値も大きく変動するので数回の検査して様子を見ます

性交障害(EDなど)

 性交障害とは勃起不全など性交渉がうまくいかず、結果妊娠できない状態のことを指します

 厳密にいえば性交渉できないものは男性不妊に含まれませんがここに紹介します。

 男性が(マスターベーションでも)勃起しないインポテンツ(ED)、マスターベーションは

 出来るが性交渉時に勃起できない、また、性交渉は出来るが射精までできないものを

 射精障害と呼びます。

 薬物や不摂生な生活によって起こりますが最も多い原因としてはストレスが挙げられます

 夫婦間や社会的ストレスが当然大きいですが、不妊治療の場合に排卵日を予測して性交渉を

 行う「タイミング法」がありますが、これが返ってストレスとなる場合があります。

 排卵日は夫婦の都合や気持ちと関係なく訪れ、それがプレッシャーになってしまうようです

 勃起不全(ED)の治療にはバイアグラやシアリスといった薬があります。

 

8.その他

加齢によるもの

染色体異常 

 遺伝子情報を伝える染色体に異常があると不妊(流産)になる場合があります。

 年齢によらず染色体異常は起こりますが、加齢によってその割合は多くなっていきます。

 卵子は生まれた時から体の中にあって、特に35歳以降徐々に老化していきます。

 また、精子は常に新しく生産されて老化はしませんがこちらも年齢と共に染色体異常の割合

 増えていきます。卵子か精子に染色体の異常があると早い段階で胚(受精卵)の発育が止まり

 流産となりやすく、「習慣性流産」と呼ばれるものの多くはこれが原因と考えられています

  また、無事生まれたとしても「ダウン症」などの染色体異常が子供に現れ易いので、

  高齢出産の場合は夫婦で話し合うことも大切です。

 

原因が不明なもの

  検査の結果、特に異常は見られないが妊娠に至らないことがあります。

  そんな場合に考えられるのは「ピックアップ障害」と「体質性不妊」とがあります。

 ・ピックアップ障害

   卵子が卵巣から出る時は卵管采が移動して排卵された卵子をキャッチします。

   その機能が正常に働いていない状態をピックアップ障害と呼びます。

   卵管(采)に感染症や内膜症による癒着が起こった時になりますが、それ以外に

   原因のはっきりしないものがあり、検査に異常がない不妊症の約半分は

   原因不明のピックアップ障害ではないかと言われています。

   しかし、ピックアップ障害は未だに正確な診断方法がなく「採卵して体外受精したら

   妊娠したのでピックアップ障害だったのではないか」など、

   結果から推測される場合がほとんどです。

 

専門用語の説明

 

アシステッドハンチング(AHA) :孵化補助法。胚移植をする際に胚を覆う透明帯を薄くしたり穴をあけたりして着床率を高める方法。グレードのいい胚を移植しても着床しない、という場合に用いられる


インポテンツ(ED) 不妊の原因:男性不妊(性交障害) を参照



エストロゲン: 卵胞ホルモン・女性ホルモンとも呼ばれるホルモンでエストロン・エストラジオール(E2)エストリオールの三種類がある。子宮内膜の増殖などに関わり、不妊の検査では主にE2が検査対象となる。正常値は100pg/ml。また大豆に含まれるイソフラボンには弱エストロゲン作用がありサプリメントとしてもポピュラーだが乳ガンや筋腫の場合は過剰な摂取に注意が必要とされている

LHサージ: 黄体形成ホルモン(LH)が一過性に放出される現象。LHサージから24~36時間で排卵がおこる


 お
黄体 :排卵後の卵胞が変化したもの。エストロゲンとプロゲステロンを分泌する。二週間前後で分泌は止まり月経となるが、受精した場合は分泌が継続され妊娠を維持する


黄体ホルモン(プロゲステロン): 黄体から分泌されるホルモン。排卵後~月経までの高温期に多く分泌され卵子が受精すると妊娠の維持のために分泌が継続される。

黄体化(形成)ホルモン(LH) :下垂体から分泌され精巣(ライディッヒ細胞)あるいは卵巣(顆粒膜細胞)を刺激してテストステロンを産生させる。間接的にエストラジオールを産生させる


黄体機能不全: 不妊の原因 ホルモンの異常 を参照
黄体化未破裂卵胞: 不妊の原因 卵巣の障害 を参照



カウフマン療法: 月経周期の前半に子宮内膜を増加させるエストロゲン剤を投与し、後半にはエストロゲンと黄体ホルモン剤の両方を投与するホルモン療法。無排卵や月経異常に対し行われる外部からホルモンを補充することで脳からのホルモン分泌を抑え卵巣を休める効果があり数か月繰り返し卵巣機能が回復すると排卵が復活する可能性がある



基礎体温:(BBT) 生命維持に必要な最低限のエネルギーしか使っていない時の体温で、排卵時期を予測する事が出来る。そのため妊娠を希望する時は性交のタイミング、希望しない場合は避妊の参考となる。測り方は朝目覚めたら布団に寝たままの状態で婦人体温計で計測するグラフにして記録することで月経不順の原因やホルモンバランスなどを知ることが出来る
機能性不妊  基本的な検査を行っても原因の分からない不妊のことで「原因不明不妊」とも呼ばれるしかし、病院によって「基本的な検査」は異なるので、精密検査を行えば原因不明不妊は全体の10%程度と言われている


逆行性射精 :不妊の原因 男性不妊(逆行性射精) を参照
奇形精子症  :不妊の原因 男性不妊(精子奇形) を参照
偽ムチンのう腫 :更年期の女性にできやすい卵巣嚢(のう)腫。最大で人の頭大にまでなることもある


 く
クロミフェン:(排卵誘発剤) 「経口薬(飲み薬)の排卵誘発剤」の総称。無月経・無排卵、男性不妊に用いられる製品としてはクロミッド・セロフェン・オリフェンなどがあり、効果は同じ


クラミジア感染  :不妊の原因 クラミジア感染 を参照


 け
顕微授精 :体外受精の一種で、顕微鏡下で卵子に直接精子を注入する方法。乏精子症など精子側の問題がある場合に行われる。

頸管粘液(CM) : 女性の子宮体部と膣の間の子宮頸管を覆う粘液のこと。エストロゲンによって排卵日付近になると精子を受け入れるため分泌量が増加し水っぽくなる(普段は粘稠) 厳密には違うが「おりもの」と呼ばれることもある。クロフェミンの副作用などでこれが減少すると妊娠しにくくなるまた粘液のなかに抗精子抗体があると精子は運動出来なくなってしまう。


経口避妊薬(ピル):  ホルモンバランスを調整し、妊娠しにくい状態を作ることで避妊を行う薬。月経前症候群や子宮内膜症の治療のために使われることもある。


 こ
抗精子抗体 :不妊の原因 男性不妊(抗精子抗体) を参照
高プロラクチン血症 : 不妊の原因 ホルモンの異常(高プロラクチン血症) を参照
抗リン脂質抗体症候群(APS): 自己免疫疾患の一つで、血液が固まりやすくなるせいで血管が詰まってしまう病気で胎盤の血管を詰まらせるため習慣性流産・不育症の原因となる。


骨盤内感染症(PID)  :子宮・卵管・卵巣さらにその周囲の腹膜に起こる感染症の総称。主な感染原因は性交渉で、主症状は発熱・下腹部の激しい痛み、卵管の癒着などが起こり不妊となる場合が多い。


ゴナドトロピン : 性腺刺激ホルモン
抗エストロゲン作用 :排卵誘発剤などを数周期に渡って飲み続けた際に起こる副作用。頸管粘液の減少、子宮内膜が薄くなるなど


ゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)  :性腺刺激ホルモン放出ホルモン。視床下部から分泌される性腺刺激ホルモン(LH・FSH)を分泌させるホルモン。男性では一定の頻度で放出されるが女性では月経周期、特に排卵前に急激に放出される。ホルモンの構成を改変させたGnRHアゴニスト(刺激薬)、GnRHアンダゴニスト(抑制薬)がある。アゴニストは使い方によって抑制効果がある(スプレキュア等


高度生殖医療(ART) : 精子や卵子を身体の外に出して行う不妊治療。体外受精、顕微授精、精子・受精卵の凍結など。高額だが助成金が出る場合もある。
 

抗ミュラー管ホルモン(AMH)  :女性ホルモンの一種でこれを計ることで「卵巣の予備能(年齢)」がわかります。数値が低い程卵胞が少なくなっていると考えられますが卵子の質自体にはあまり関係が無く、数値が低ければステップアップを早めたり刺激量を増やすという治療の目安に使われます。


 さ
採卵(OPU): 体外受精を行う場合に卵巣から直接卵子を取り出すこと超音波でモニターしながら膣内から採卵針を刺す。麻酔をする場合もあればしない場合もある。


 し
子宮外妊娠 :子宮の中以外に受精卵が着床した状態。卵管妊娠・卵巣妊娠・腹膜妊娠(稀に出産例アリ)・頸管妊娠がある。無月経や外出血、下腹部痛などの症状を起こす。


子宮内膜 :子宮の内側にある組織。エストロゲンによって増殖し、黄体ホルモンによって維持される。妊娠が成立しなければ黄体ホルモンが減少し剥がれ落ち、生理となって排出される。


子宮内膜症 :不妊の原因 子宮に問題のある場合(子宮内膜症) を参照
子宮腺筋症:子宮内膜症が子宮の壁の中(筋肉)に起こり子宮の肥大や出血と言った症状を起こす。子宮筋腫と間違われやすいが併発していることが多い。
子宮奇形 : 不妊の原因 子宮に問題のある場合(子宮奇形) を参照
子宮筋腫  :不妊の原因 子宮に問題のある場合(子宮筋腫) を参照


子宮卵管造影法(HSG)  :子宮に造影剤を注入し、卵管に詰まりがないか・子宮の形に異常がないかを調べる検査痛みを伴う場合が多いが、検査後は詰まりが良くなり妊娠率が上がる。女性ホルモン  二次性徴や性腺への作用のある性ホルモンの内の一つ。卵胞ホルモン(エストロゲン)と黄体ホルモン(プロゲステロン)の二種類がある
習慣性流産 3回以上繰り返す自然流産のこと。不育症と同義で用いられる事も多い。流産の原因の多くは染色体異常で他に挙げられる原因としては甲状腺機能低下症・糖尿病・抗リン脂質抗体・子宮奇形・子宮筋腫などがある。


人工授精(IUI・AIH・AID):  精子を子宮に直接注入する方法。受精は体内で行われる(なので「授精」と書く)精子の運動能力が低い場合やインポテンツなどの場合に行われる配偶者間人工授精と非配偶者間人工授精がある。


シアリス:  ED(勃起障害)の治療薬。特徴は服用後約36時間効果が続くこと(バイアグラは約4時間)効果自体はバイアグラと同じく性的刺激のあった時のみ自然に勃起を促すものです。

漿液性嚢腫: 漿液性嚢腫(しょうえきせいのうしゅ)10~30代に多く、最も起こる頻度の高い卵巣のう腫


 す
スイムアップ法: 人工授精で採取した精子から質の良いものを集める方法。精子の運動率は上がるが総精子数が少なくなるのが欠点。


スプレキュア:  GnRHアゴニストの商品名。脳下垂体ホルモンの分泌を抑制する点鼻薬。卵を成熟させる効果のほか、短期に使うと排卵を促す効果があるため、HCG注射の変わりに用いられる事もある


 せ
性感染症(STD) :不妊の原因 感染症 を参照
精液過少症 :射出精液の量が少ない状態。出ないものを無精液症といい、射精感はあるのに出ない場合は逆行性射精が疑われる。

精索静脈瘤  :睾丸上部にある静脈の異常肥大。血流障害による睾丸温度の上昇・酸素不足によって精巣機能に障害がでる。男性不妊の40%に認められ、98%は左の睾丸に起こる


精子無力症 :不妊の原因 男性不妊 を参照
精液検査 :一般精液検査と精子機能検査があり、一般検査で異常が見られた場合に各種機能検査が行われる。一般検査では精子濃度・運動数・精子奇形率・白血球数などを調べる。少なくとも一カ月の間に2回以上、間をあまり開けずに行う事が望ましい 。


精巣上体精子採取法(MESA)  :精巣の上部にある精巣上体(副睾丸)から精子を直接採取する方法。陰嚢を切開するMESAと注射針を刺すPESAとがあり、後者の方が術後の負担は少ない。


精巣精子採取法(TESE) : 無精子症の時に行われる検査・治療。精巣内部の精細管を採取し精子の有無を調べる検査。質のいい精子があった場合は凍結保存または顕微授精が行われ、見つからなかった場合は、精子になる一歩前の状態の「後期精子細胞」を探し顕微授精を行う。


性腺刺激ホルモン(ゴナドトロピン):  脳の下垂体で生産されるタンパク質ホルモン。黄体形成ホルモン(LH)と卵胞刺激ホルモン(FSH)の二種類がある。セロフェン 排卵誘発剤クロミフェンの商品名でクロミッドなどと効果は同じ。脳下垂体に働きかけLH,FSHを分泌させ「卵胞の成長を促す」「排卵日を安定」させる効果がある。多くは「投与開始から12~14日」後に排卵する。


切迫流産 :「流産が起こりそうな状態」を指す。流産が起こり得る妊娠22週未満の時期に子宮出血があれば切迫流産と呼ぶ
染色体異常 : 不妊の原因 その他の原因 を参照
 そ
双角子宮:  不妊の原因 子宮の異常 を参照
続発性不妊(二人目不妊) : 一人目は苦もなく出来たがもう一人と言った時になかなかできない場合「続発性不妊(二人目不妊)」という。一度目の出産を経験した時にホルモンバランスや(子育てなどの)環境の変化が原因となりやすい。単純に年齢が上がる事も男女共に不妊の原因になる。


 た
体外受精(IVF) :通常体内で行われる受精を体外で行い、順調に受精・分割した胚に子宮に戻す方法。タイミング法や人工授精でも妊娠に至らない、自然な妊娠ができないような状態(両卵管閉塞・重度男性不妊など)の場合に行われる。


体外受精胚移植(IVF-ET) :体外受精で受精した卵を胚の状態になってから移植する方法。これを単純に体外受精と呼ぶ。

タイミング法 :一番始めに試みられる不妊治療。基礎体温を計り排卵日を予測しトライする。
多胎妊娠  :二人以上の胎児が子宮内に存在している状態。通常より早産や貧血の危険が高い。クロミフェンなどの排卵誘発剤を使った場合に卵子が複数個排卵され起こることも。


ターナー症候群 : 染色体異常の一つ。98%は胎児の段階で自然流産する。また、生また後も中~高校生になっても無月経となるので不妊症となる。
ダナゾール: 子宮内膜症の治療に使われる薬。低エストロゲン状態をつくるので排卵が止まる。
多嚢胞性卵胞症候群(PCOS):  卵巣に複数の卵胞が(排卵できずに)溜まって、月経異常・不妊を引き起こす症状。エコー検査で数珠のように見える(ネックレスサイン)
男性不妊: 不妊の原因は男女半々と言われ、夫婦そろって受診することが重要となる。男性不妊の種類は 不妊の原因「男性不妊」を参照 


 ち
着床 :胚(受精卵)が子宮壁に定着し発育の準備を始める現象。子宮内膜症・子宮奇形・黄体機能不全などで着床を妨げられる状態を「着床障害」という。
中隔子宮 :不妊の原因 子宮の異常 を参照
チョコレート嚢胞  :卵巣の中に子宮内膜症が起こり、出血して血液が溜まった状態。溜った血液が古くなるとチョコレート状の泥の様になる。卵胞の成長が妨げられ不妊となる。


 つ
通気(通水)検査 :卵管の詰まりを調べる検査。通気では二酸化炭素、通水では生理食塩水(施設によってホルモン剤を含んだり油の一種と様々)を子宮口からカテーテルで送り込む。詰まりがある場合は痛みやすいが、検査直後は詰まりが取れるため妊娠率が上がる。


 て
停留睾丸: 睾丸が陰嚢に降りず、結果精巣の温度が上昇し最悪の場合機能が失われてしまう。
テストステロン  :男性ホルモンの一種。男性では睾丸(ライディッヒ細胞)、女性では卵巣、また副腎からも分泌される。多嚢胞性卵巣では過剰に分泌され排卵障害が起こる。


テルロン  :プロラクチンの分泌を抑える薬。高プロラクチン血症で手術の必要がない場合に使われる。
デュファストン:  合成の黄体ホルモン。月経異常・黄体機能不全・子宮内膜症の治療に用いられる

 


凍結胚移植: 胚(受精卵)を一旦凍結し、移植する方法。一度凍結することで子宮(内膜)環境・ホルモン環境などの「母体環境」を整える猶予ができる。

透明帯  :卵子を包むタンパク質の膜。高齢になる程厚くなりやすく受精や着床を妨げる原因になる高度生殖医療では開口法(穴あけ)や除去法(薬品で薄くする)を行う場合もある。


 な
ナサニール: 脳下垂体のホルモン分泌を抑える点鼻薬。「GnRHアゴニスト」という薬の商品名で類似したものにスプレキュアがある。短期に使うと排卵誘発効果がある。基本的には「偽閉経療法」に使わる(女性ホルモンを抑えて子宮内膜症や子宮筋腫を改善する方法)


 に
尿中LH検査  :尿中のLH(黄体形成ホルモン)の濃度を計る検査。排卵を引き起こすLHサージを判断することで排卵のタイミングを知ることができる。


 ね
ネックレスサイン : PCOS(多嚢胞性卵巣症候群)の特徴。超音波検査で卵巣内に多数の卵胞ができて数珠状(ネックレス)に並んで見える。


 は
胚 :受精した卵子と精子のこと。受精卵はその後分割を繰り返し胚盤胞になる 。
胚移植(ET)  :体外受精の場合、受精卵(胚)を戻すことになるのでそれを胚移植と呼ぶ。分割を始めた2~3日程で戻す(移植)するのを分割胚移植。5~6日培養し胚盤胞の状態で戻すのを胚盤胞移植と呼ぶ。


配偶者間人工授精(AIH) : 配偶者(婚姻した相手)との間で行われる人工授精
配偶子卵管移植法(GIFT)  :配偶子(受精する前の精子と卵子)を卵管内へ移植する方法。体外で混ぜ合わせた精子と卵子が卵管の先で受精するため、より自然に近い状態での受精となる。


胚卵管内移植(ZIFT):  接合子卵管内移植・ジフト法とも言い、体外で精子と卵子を培養し受精を確認したら卵管内へと移植する方法。GIFTとの違いは受精の確認が出来るかどうか。


排卵 : 成熟した卵胞から卵子(卵母細胞)が排出される月経周期の1過程。
排卵誘発剤 :排卵する力が弱い・確率を上げるために複数個排卵したい時に使われる。注射と飲み薬があり少量から徐々に増やしていく。製品名の一例としてセキソビット・クロミッド・hMG・hCG・フェルテノームPなどがある。副作用として多胎妊娠(複数個排卵される為)や卵巣過剰刺激症候群(卵巣が過敏に反応した場合に起こる)などがある。


バイアグラ : 化合物名「シルデナフィル」EDの治療薬(バイアグラは商品名)精力剤ではないので性的刺激無しに勃起する事はなく、また精子量を増やす効果もない。あくまでも勃起を助け、自然な性交渉を行えるようにする医薬品。副作用によっての死亡例もあるので、医師と相談しての服用(処方箋)が必要


 ひ
ヒト絨毛性性腺刺激ホルモン(hCG): 妊娠中に胎盤から分泌されるホルモン。卵巣にある黄体の分解を防ぐことで妊娠の維持に関係している。妊娠検査では血中もしくは尿中のhCG濃度を調べる。LH・FSHと似た作用があり卵巣には排卵、精巣にはテストステロン分泌効果がある。


ヒト閉経期性腺刺激ホルモン(hMG) : FSHとLHの作用を高めて卵胞の成熟とエストロゲンの分泌を助ける。hCGと組み合わせることで排卵作用がある(hMG-hCG療法・ゴナドトロピン療法)


非配偶者間人工授精(AID) : 配偶者(婚姻した相手)以外から精子又は卵子の提供を受け、体外受精を行う方法。無精子症等の場合に行える。しかし、法的整備が整っていないため「生まれてきた子供の出自を調べる権利」等、議論されるべき課題が多い。


ピックアップ障害 : 不妊の原因 ピックアップ障害 を参照
皮様のう腫  :成熟期の女性に見られ、妊娠中に見つかることが多い。のう腫ないに髪の毛や歯(骨)などの組織が含まれる。ブラックジャックの登場人物ピノコはこれをつなぎ合わせた人間という設定 ※あくまでフィクション


 ふ
フ―ナーテスト(PCT): ヒューナー・性交後試験。精子が頸管粘液中で機能しているかを調べる。検査を行う日の朝、もしくは前夜に性交渉を行い頸管粘液を採取・検査する。運動している精子が非常に少ない場合、抗精子抗体を疑う。


腹腔鏡検査(ラパロ) :ラパロスコープ(腹腔鏡)で腹の内部を実際に見る検査であり、同時に手術もできるので腹腔鏡手術とも言う。全身麻酔下で2~3箇所小さな穴をあけ内視鏡を挿入して行うが傷口は一針、もしくはテープのみで日帰りで受けられる。


不正出血  :生理以外に起こる性器からの出血。おりものにうっすらと血が混じるものから量は様々。原因として考えられる病気・状態は流産・子宮外妊娠・子宮がん・卵巣がん・子宮筋腫・子宮内膜症・腟炎・子宮頸管ポリープなど。たとえ少量の出血でも受診することが大切。


プレドニン: プレドゾニンの商品名。ステロイド剤の一種で自己免疫異常による習慣性流産の治療に使われる。また、クロミッドとの併用で黄体機能の改善(着床介助・流産予防)にも使われる。


プロゲステロン(P) :ステロイドホルモンの一種。黄体ホルモン
プロラクチン :(PRL) 下垂体前葉から分泌されるホルモン。乳汁の合成・分泌、(プロゲステロン分泌による)妊娠の維持などの作用がある。


 ほ
勃起不全(ED): 不妊の原因 男性不妊 を参照
補助孵化法  :孵化補助法(ふかほじょほう) 詳しくはアシステッドハッチング参照


む 
無精子症 :不妊の原因 男性不妊 を参照
無排卵性月経 : 基礎体温の低温期と高温期の差が0.3℃以下の場合、無排卵の可能性が高く無排卵性月経と呼ぶ。頻発月経・稀発月経の人に多くあらわれる。無理なダイエット・強いストレスが原因となりやすく、クロミフェン療法が行われる。


無月経: 三ヶ月以上月経が来ないもの。妊娠・閉経を生理的無月経。18歳になっても生理が一度も起こっていないものを原発性無月経。今まであった生理が三ヵ月以上来ないものを続発性無月経と呼ぶ。 原発性は性分化異常や染色体異常、続発性はストレス・ダイエット・過剰な運動・薬の副作用などで起こる。


 ら
ラパロ(腹腔鏡手術) :腹腔鏡検査 を参照
卵巣 : 卵子を作る器官。エストロゲン・プロゲステロンの分泌も行う。
卵巣のう腫: 卵巣内に分泌物がたまり袋状になったもの。皮様のう腫・偽ムチンのう腫・しょう液のう腫の三種類に分けられる 。
卵胞 :卵巣にある卵子を包んでいる細胞。排卵後は黄体へと変化しエストロゲン・プロゲステロンを分泌する。
卵子 : 卵細胞または(女性の)配偶子とも呼ぶ。卵巣で卵母細胞が成熟し卵子となる
卵管閉塞 : 不妊の原因 卵管の障害 を参照
卵胞ホルモン(エストロゲン) :エストロゲンを参照
卵胞刺激ホルモン(FSH)  :下垂体前葉から出るホルモン。卵巣では卵胞の成熟、精巣では精子形成に関わる。下垂体腫瘍や閉経後に高値となる。
卵巣過剰刺激症候群(OHSS): 不妊の原因 卵巣過剰刺激症候群 を参照
卵細胞内精子注入法(ICSI)  :顕微授精で、卵子の細胞内に特殊な針を用いて1個の精子を直接入れる方法。精子無力症・無精子症・受精障害の場合に行われる。